『炎炎ノ消防隊』に登場する伝導者一派の中でも、 なぜかやたら印象に残るキャラ――それがアローです。
派手な名乗りもない。 感情もほとんど見せない。 なのに、気づけば物語の重要シーンには必ずいる。
しかもこの人、 ショウへの執着がちょっとすごい。
今回はそんなアローについて、 「真面目に」だけど「ちょっと砕けて」考えていきます。
アローってどんなキャラ?まずはざっくり

アローは、伝導者麾下・灰焔騎士団に所属する女性戦士で、 三柱目・象日下部の守り人。
初登場は、敗北したレッカを 口封じで即射殺するというなかなかのインパクト。
以降もショウの護衛として第8特殊消防隊と何度も交戦し、 終盤までがっつり物語に関わってきます。
白頭巾で顔を隠したクール系美女。 表情は基本変わらず、喋り方も事務的。
……なのですが。
能力は弓矢。でも性格も一直線

アローは第三世代能力者で、 炎で作った弓矢を使って戦います。
遠距離狙撃がメインで、 当たれば致命傷レベル。
レッカを仕留め、 フォイエンの右腕を吹き飛ばし、 威力も精度もトップクラスです。
この「遠くから確実に守る」スタイル、 実は性格そのものじゃない?と思えてきます。
アローの行動原理、全部ショウ

アローというキャラを一言で表すなら、 「ショウ最優先」。
世界がどうなろうが、 誰が敵になろうが、 ショウの安全が最優先。
シンラと再び繋がったことでショウが記憶を取り戻し、 伝導者一派から逃げようとした時も、 アローは迷わず一緒に抜けます。
この時点でもう、 「え、そこまで?」ってなりません?
「使命こそが私の意志」←重い(良い意味で)
ショウはアローに言います。
「もう使命は必要ない」 「意志のまま動け」
普通ならここで 「じゃあ自由に生きます!」ってなりそうですが、
アローの返答がこちら。

「使命を全うすることこそ私の意志」 「あなたの安全こそ私の喜び」 「一度放たれた矢は引き戻せません」
いや重い。 でもブレてない。
もはやこれ、 使命という名の人生丸ごとショウです。
……ここまで来ると、 ちょっと思いませんか?
それ、恋愛感情じゃない?
火縄との一戦が生んだ“もう一つの可能性”
眼鏡無しでもカッコ良すぎる火縄中隊長
忘れてはいけないのが、火縄中隊長との対決です。
この戦いでアローは顔に、二度と消えない大きな傷を負いました。
それだけなら、ただの敗北だったはずです。
でも火縄は、倒れたアローにこう言い放ちます。
「生きろ」と。
敵だったはずの相手に命を見逃される。
しかも、それが“情け”ではなく、まっすぐな覚悟から来る言葉だった。
このシーンが強烈すぎて、ファンの間では
「もしかして、火縄とアローって……?」
なんて想像が生まれたのも、正直わかる気がします。
もちろん、作中で二人の恋愛が描かれたわけではありません。
ただ、あの一言がアローの“生き方”を変えたのは確かです。
ショウに仕えることが彼女の使命だったとすれば、
火縄の「生きろ」は、アローにとって初めて向けられた
“個人としての未来”への言葉だったのかもしれません。
恋なの?忠誠なの?あえて答えは出さない

作中でアローが 恋心を語ることはありません。
表情も変わらないし、 甘い言葉もない。
でも、
- ショウのために組織を裏切る
- 危険な戦場でも常に側にいる
- 「あなたの安全こそ私の喜び」と断言
これだけ揃って、 何もないとは言い切れないのが正直なところ。
ただアローの場合、 恋かどうかよりも 「選び続けた結果」が大事だったのかもしれません。
終盤は第8と共闘。気づけば味方側
天照攻防戦では、第8特殊消防隊と合流。
火縄と一緒に焔ビトを遠距離から狙撃したり、 救援活動にも参加したりと、 完全に「頼れる仲間枠」になります。
大災害発生後も 「希望を捨てるな」というショウの言葉を胸に、 市街地救援に尽力。
気づけばもう、 伝導者一派の人というより 現場の戦力。
一度死んで、世界が再生しても
人類が炎に呑み込まれた際、 アローも死亡していると考えられます。
その後、世界は再創造され、 全員が復活。
単行本最終話では、 第8特殊消防隊と共にアローの姿も描かれました。
台詞はなし。 ショウと視線を交わすだけ。
でもその表情は、 どこか「やりきった」ようにも見えます。
結局アローって何だったの?
ハウメアの電気で悶絶してるアロー
アローは、 正義の味方でも、 思想家でもありません。
ただ一人の人間として、 自分で決めた生き方を最後までやり切ったキャラです。
恋だったのか。 忠誠だったのか。 それともその両方か。
答えを語らないまま物語を終えたからこそ、 今でもこうして語りたくなる。
アローはそんな、 ちょっと不器用で、 めちゃくちゃ一途なキャラクターだったのかもしれません。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
アローというキャラクターは、伝導者一派・第8特殊消防隊・ショウという三つの立場を行き来しながら、 最後まで「自分の生き方」を言葉にしなかった存在だったように思います。
『炎炎ノ消防隊』には、アロー以外にも 信念や役割の狭間で揺れ続けたキャラクターが数多く登場します。
もしよろしければ、キャラクター・世界観・伏線を横断して 物語全体を整理した以下のまとめ記事もご覧ください。
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※本記事は原作・アニメ描写をもとにした個人の解釈を含みます。公式見解ではありません。
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