(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会
――これは犬の話じゃあない。
「覚悟」を決めた者の物語だ。
先週と同じくYouTubeで『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』を見ていた。
だが気づいた時には、画面から目が離せなくなっていた。
イギーの最期。
何度も見たはずなのに、
また、胸を掴まれた。
ヴァニラ・アイス戦――状況は最悪だ

イギーの肉体は、すでに限界を超えていた。
ヴァニラ・アイスに蹴られ続け、体はボロボロ。
呼吸するだけで精一杯。
動けば死ぬ。
スタンド能力「ザ・フール」を使えば、
その瞬間に命が尽きる状態だった。
つまりこれは戦闘ではない。
“もう戦えない者”の物語だ。
それでも前に出る理由は、ひとつだけ

逃げることはできないかもしれない。
ただ、見捨てれば、生き延びる可能性もあった。
それでもイギーは、ボロボロの身体を引きずりながら、前に出る。
言葉はない。
だがその背中は、はっきりと語っていた。
「……行け」
生命を削る「ザ・フール」

イギーは知っている。
今スタンドを使えば、死ぬ。
それでも使う。
迷いはない。
「ザ・フール」が形を成すたび、
削れていくのは砂ではない。
イギー自身の生命だ。
それでも止めない。
なぜなら守るべきものが、
目の前にいるからだ。
役目は果たした――それでいい

ポルナレフは助かった。
それだけで、十分だった。
イギーはもう動かない。
いや、動く必要がない。
叫びもない。
派手な演出もない。
ただ、静かに、
誇りだけを残して、息を引き取る。
なぜイギーの最期は、ここまで胸を打つのか

イギーは最初、
人間を信用しない、生意気な犬だった。
だが最後には、
命を懸けて仲間を救った。
逃げられたのに逃げなかった。
生きられたのに選ばなかった。
それが、イギーという存在だ。
結論――イギーは英雄だ

イギーは言葉を持たない。
だからこそ、その行動は雄弁だった。
死を理解した上で前に出て、
仲間を救い、命を終える。
だから私たちは、
何年経っても、何度見ても、涙を流す。
イギー。
あんたは間違いなく、
スターダストクルセイダースの英雄だ。
👇イギーは、この場面だけのキャラじゃない。逃げ癖があり、人間を信用しなかった犬が、なぜ「守る側」になれたのか。その答えは、これまでのイギーの歩みにある。もしよかったら下記の記事もご覧下さい。
(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会
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